猫と仲良くなりたいのに、近づくと逃げられてしまう。警戒心の強い子だと、どう接すればいいのか分からなくなりますよね。
私は保護猫カフェで働いていて、人に慣れていない猫と接することもあります。特別なテクニックがあるわけではありませんが、日々気をつけていることを書いてみます。少しでも参考になればうれしいです。
まずは「構いすぎない」
いちばん大事にしているのは、構いすぎないことです。人に慣れていない猫にとって、人間はまだ「怖いもの」です。こちらから距離を詰めるのではなく、猫のほうから寄ってくるのを待ちます。猫の意思を尊重してあげることが、遠回りに見えていちばんの近道だと感じています。
声のかけ方は、優しくゆっくり
声をかけるときは、優しくゆっくり、その子が安心感を持てるようなトーンを意識します。急に大きな声を出したり、テンションを上げて話しかけたりはしません。落ち着いた声は、それだけで「この人は怖くないかも」と思ってもらえるきっかけになります。
やってはいけないこと
これだけは絶対にやめてほしい、ということがあります。それは、無理に撫でようとすることです。まだ心を許していない猫にとって、急に伸びてくる手は「攻撃される!」という恐怖でしかありません。仲良くなりたい気持ちが強いほどやってしまいがちですが、逆効果になってしまいます。手は、猫のほうから来てくれるまで待つくらいでちょうどいいです。
猫に好かれやすい人の共通点
お店を見ていると、猫に好かれやすいお客さんには共通点があります。お年寄りの方や、物腰の柔らかい方、そして構いすぎない方です。猫を追いかけたり構い倒したりせず、そっと同じ空間にいてくれる人に、猫のほうから寄っていくことが多いです。
おもちゃとおやつの使い方
おもちゃは、猫同士のケンカのあとなど、ストレスが溜まっていそうなときに使います。ぬいぐるみを渡したり、ボール遊びに付き合ったりして、気持ちを発散させてあげます。
おやつは、爪切りのあとのご褒美や、風邪薬を飲ませたいときに使うことがあります。ただ、あげすぎると体にもよくないので、そこは注意してください。おやつで釣って仲良くなる、というよりは、ここぞという場面で使うイメージです。
半年かけて心を開いてくれた子もいます
警戒心のとても強い子でも、毎日声をかけて、少しずつ接していくうちに、撫でさせてくれるようになった子がいます。その子の場合は、半年くらいかかりました。
一方で、最後まで人にはあまり馴れないまま、里親さんのもとへ巣立っていった子もいます。里親さんは「ゆっくり慣れていけばいい」とおっしゃってくれていました。猫にはその子のペースがあって、それでいいんだと思います。
警戒心の強い子でも、その子と仲のいい猫が先にこちらへ気を許してくれていると、時間はかかっても仲良くなれる可能性があります。仲間が安心している姿を見て、少しずつ警戒を解いてくれるのだと思います。
これだけは、焦らないでほしい
最後にひとつだけ。猫と人の距離感は、猫にもよりますし、人にもよります。だから、なかなか仲良くなれなくても焦らないでください。うまくいかない日があっても大丈夫です。常に優しさを持って接していれば、その気持ちはきっと少しずつ伝わっていきます。
※この記事は、保護猫カフェで働く中での個人的な体験と、そこで感じたことをもとに書いています。猫の性格や行動には個体差があります。


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