猫を撫でるとき、どこを触ればいいのか迷う人は多いと思います。保護猫カフェで働く中で気をつけていることを、猫ごとの違いも含めて書きます。
猫が撫でられて喜ぶ場所
頭、耳、顔まわり、背中などです。
顔まわりは大体気持ちよいらしく、よくゴロゴロしてくれます。マッサージしてあげると、リラックスして、ニッコリ笑顔で甘えてくれます。顔まわりを撫でているときは、穏やかでリラックスした表情になり、しっぽの動きもゆるやかです。
触られるのを嫌がる場所
お腹、手足、尻尾などです。
基本的に、猫にとってお腹は内臓がある場所で、攻撃されると怖い場所です。ボスのお腹はふわふわで可愛くて、つい触りたくなってしまいますが、少しでも触ろうものなら、パンチや蹴りが来ます。クロだけはお腹を触っても大丈夫でしたが、これは性格によります。
手足は、お腹ほど抵抗する感じではありませんが、怪我をすると困る場所なので、守ろうとします。尻尾や肉球には神経がたくさんあるため、触られると引っ込める感じで避けられます。
初めて会った猫は、背中から撫で始める
初対面の猫でなければ、頭から撫でても大丈夫です。でも初対面の場合は、「攻撃されるかも」と警戒されてしまうので、いきなり頭から撫でるのは危険です。だから、初めて会った猫は背中から撫で始めます。
初対面の猫の場合は、何度か接して、馴れてもらう必要があります。
背中から撫で始めて、逃げない状態になったら、後頭部やおでこに移ります。頭を撫でて喜んでくれるところまで来たら、顔まわりを触っても大丈夫です。
撫でさせてくれる子と、そうでない子
人が大好きで甘えん坊な子は、機嫌が悪くない限り撫でさせてくれます。
当店の猫達は基本的に人懐っこい子が多いですが、まわりに仲の悪い猫が居たりすると警戒モードになってしまいます。
人と一緒にいるより、自分の時間を大事にしている子は、あまり撫でさせてくれないことがあります。
ハチがこのタイプで、人に甘えるより、窓の外を見たりして過ごすのが好きな子です。ハチに避けられるのは日常で、いつも通りなので、特に何も思いません。
撫でている途中の「もうやめて」のサイン
手を掴もうとする、しっぽをバタバタさせる、別の場所へ移動する。これが「もうやめて」を伝えてくるときの様子です。
これはボスの場合ですが、トントンを要求している間は、お尻を上げて構えています。「もういい」の合図は、コテンと横に倒れることです。
倒れたあとに頭を撫でようとして、噛もうとされたことが何度かあります。トントンを要求されたあとに、頭を撫でようとしたときでした。
急に噛もうとしてくるボス
最年長のボスは、トントンが好きでよく甘えてくれます。でも、急にスイッチが入って噛もうとしてくることがあり、力も強いので、慣れるまでは怪我をすることも多々ありました。
腕に引っ掻き傷ができたこともあります。1週間ほどで治りましたが、血が出るほど力が強いです。
表情や声などの雰囲気を見て、今は撫でていい状態かどうかを、必ず判断するようになりました。
撫でさせてくれるまで半年かかったハチ
マイペースなハチは、人と過ごす時間より自分の時間を大事にするタイプです。
撫でさせてくれるまでに、半年ほどかかりました。
特に何かをしたわけではありませんが、構いすぎないように気をつけました。
「この人は敵じゃない、攻撃してこない」と信じてもらうことが大切だと思います。
今でも、あまり積極的に撫でさせてくれるわけではなく、撫でようとして避けられることがあります。でも、警戒はされなくなりました。
初めて撫でさせてくれたとき、この子にとって「敵じゃない」「安全」と思ってくれたことが、とてもうれしかったです。今でも積極的に甘えてくる子ではありませんが、それで充分です。
猫ごとに違う、喜ぶ場所
ボスはお尻トントンが好きで、よくお尻を上げて要求してくれます。
ヒマリちゃんは、頭と顔まわりが好きです。
撫で終わったあと
撫で終わったあとに決まった行動は特にありません。そのときの猫の気分次第です。
撫でていいかどうかの判断
撫でて良いと判断するのは、猫が怒っているとき以外です。基本的に人懐っこい子が多いので、当店では大丈夫です。
お客さんが猫を撫でて、嫌がられている場面は、私が知る限り見ていません。
機嫌が悪いとき
今カフェにいる最年少のヒマリちゃんは、人間は好きですが、ほかの猫が苦手です。黒猫三兄弟などが近くに来ると、低い声で唸って怒ります。
まわりに猫がいなければ、お膝にも来てくれて、撫でられるのも好きな子です。でも怒っているときは、ほかの猫が見えないようにタオルで隠したり、ケージに移動させたりします。
猫によって、喜ぶ場所も、撫でさせてくれるまでにかかる時間も違います。ボス、ハチ、ヒマリちゃんでも、それぞれ違いました。
※この記事は、保護猫カフェで働く中での個人的な体験と、そこで感じたことをもとに書いています。お店によってルールは異なります。

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