猫が2匹でバタバタ走り回っていると、遊んでいるのか、ケンカなのか、迷うことがあると思います。保護猫カフェで働いていると、こういう場面は毎日のようにあります。この記事では、じゃれあいと本気のケンカの違いと、私がすぐに止めに入らない理由を書きます。
じゃれあいのときの猫の様子
じゃれあっているときは、声をほとんど出しません。「シャーッ」という威嚇の音や、低いうなり声(ウー、ヴー)は出さず、無言か、小さな「ニャー」くらいです。
追いかけっこをしていても、立場が入れ替わります。最初はAがBを追いかけていても、途中からBがAを追いかけます。どちらかだけが追いかけ続けることはありません。
爪も出していません。爪を引っ込めて甘噛みをするので、大きなケガにはなりません。
体もリラックスしています。耳が後ろにペッタンコに伏せられていないし、背中の毛も逆立っていません。終わったあとに、お互いにグルーミングをしたり、一緒に寝たりします。
本気のケンカのときの猫の様子
本気のケンカでは、「シャーッ!」「フーッ!」と叫んだり、お腹の底から響くような低いうなり声を上げたりします。
爪や牙も出します。相手に本気でダメージを与えようとするので、ケガをしたり、毛が大量に抜けたりします。
耳と体は緊張しています。耳が後ろに寝て「イカ耳」になり、全身の毛が逆立って、体が大きく見えます。
それから、一方的です。弱いほうが逃げ回り、強いほうがしつこく追いかけます。終わったあとも、一方は隠れてしまい、嫌な空気や警戒心が残ります。
私がすぐに止めに入らない理由
猫同士のことは、猫同士で解決したほうが、お互いに納得できると考えているからです。
もうひとつは、じゃれあいなのかケンカなのかを見極めるためです。じゃれあいから、だんだんヒートアップしてケンカになることもあるので、最初の様子だけでは決められません。
ケンカの最中に人が間に入ると、ケガをすることもあって危険です。だから、まずは少し離れたところから様子を見ています。
じゃれあいが、途中から本気になってしまうとき
最初はじゃれあいだったのに、途中でスイッチが入って本気になってしまうことがあります。お店では、黒猫の三兄弟でたまにあります。
要領がよく誰とでも仲良くなれるエース、不器用だけれど皆と仲良くなりたいリュー、ボスと女の子が好きでマイペースなハチです。
リューは昔、難病にかかって隔離されていたことがあります。(今は寛解しています)その時にあまり他の猫とコミュニケーションをとれなかったせいか、猫付き合いは得意ではありませんが、寂しがりで甘えん坊な性格です。遊び相手は基本的にエースかハチですが、タイミングが悪くてケンカになってしまうことがあります。
片方はじゃれあいのつもり、もう片方はケンカだと思っているとき
片方はじゃれあいのつもりなのに、もう片方はケンカだと思って威嚇する、ということもあります。
リューとも仲が良かった子に、クロがいました。リューより一回り大きな黒猫で、ダミ声が特徴的な子でした。
最初、リューが遊んでほしくてクロに声をかけに行ったとき、クロは威嚇しました。リューはじゃれあいのつもりで、クロはケンカのつもりでいました。
新しく来た猫と、先にいた猫
クロは後から来た猫です。カフェにいる期間は三兄弟のほうが長く、年齢はクロのほうが上でした。
クロの目を見て「リューは仲良くなりたいだけだから許してあげて」と話しかけてからは、クロがリューを威嚇することは二度とありませんでした。
クロはその後、里親さんが見つかって卒業しましたが、カフェにいる間は、リューの兄貴分としてかわいがってくれていました。最初はケンカになりかけても、打ち解けて仲良くなれることがあります。
仲がいい猫同士の共通点
同じ家から来た猫同士や、性格的に相性のいい組み合わせは、仲がよくなりやすいです。
年齢が近かったり、模様が似ていたりすると、お互いに興味を持ちやすいとも感じています。
社交的な子や穏やかな子は、比較的仲良くなりやすいです。
特定の相手とだけ仲のいい猫
気難しい性格の猫や、もともと暮らしていた家の猫が少ない場合は、他の猫を怖がったり、威嚇したりすることがあります。
サシャとミルク(どちらも仮名です)の場合、特にミルクは、サシャ以外の猫が近づくだけで大声で威嚇していました。
仲良くなれるかは性格やタイミングなど、色々な要素が関係します。
クロとリューのように仲良くなれる場合もあれば、最後まで仲良くなれない事もあります。
※この記事は、保護猫カフェで働く中での個人的な体験と、そこで感じたことをもとに書いています。お店によってルールは異なります。


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